ベストグループ 見聞会講話集

衣川晃弘大先生「21世紀を幸せに生きる」第10巻より

2017年(平成29年)10月28日 ベストグループ中国四国見聞会 ②

ある学校の先生が生徒たちに「お金と命はどちらが大事だと思いますか?」と聞いたら、ほとんどの生徒が「お金です」と答えたそうです。

何人かの生徒が「命や愛が大事です」と答えたそうですが、後で先生はその生徒たちを呼んで「命がなくても生きられるでしょう。でも、お金がなければ生きられないのよ」と言ったそうです。聞いていて、何かおかしいと感じませんか。

これが今の学校の先生だけでなく、今の親なのです。私たちが小さい時は、命の存在について具体的に教えてもらいました。命とは永遠で、不滅で、不死の存在です。命は形がなく、味もなく、五感に感じることはできません。

命は目には見えませんが、心が浄(きれ)いな方は命の尊さが分かるのです。だから、当時は、命の存在を信じた親が多かったのです。

私の育ての母は九人兄弟の長女で生まれ、貧しい農家の家庭で育ちました。育ての母は貧しい家庭の中でも、お金の大切さよりも、道徳や命の大切さを祖母から学んでいたのです。

私も貧しい家庭で育ちましたが、道徳と命の大切さを育ての母から学んでいましたので、ボロボロの服を着ていても心は錦でした。育ての母は「命があれば何回でもやり直しがきく。人間にとって命は一番大事やで」とよく言いました。

あなた方は子供に命の大切さを教えましたか。子供の幸せを願うならば、命の存在がどんなに大切かということを、親がまず知らないといけません。

辞書を見ても、命に関する熟語はとても多いのです。それほど命の素晴らしさを説いているのです。しかし今、「命よりもお金が大事です」と言う方が多くなってきました。

世界でも命の存在を一番知っていたのが、日本人だったのです。命はお金では買えません。しかし、そのお金で自分の僅かしかない人生を売っている人が多いではないですか。

人間は生まれたら死ぬのです。生まれたら死ぬことが一生でしょう。この短い一生を僅かなお金のために生きている方が多いのです。

私は事業家時代に会社が潰れかけて、お金が全てではないということを、身をもって経験したのです。どっちみち会社を経営しても、潰れるかも知れません。お金も増えたり減ったりするかも知れません。それよりも、何のために人間として生まれたのかを追求したのです。