ベストグループ 見聞会講話集

衣川晃弘大先生「21世紀を幸せに生きる」第8巻より

平成28年2月21日 ベストグループ道央道南地区見聞会②

私に少しだけ善い人間性があったのは、育ての母の教えと父の教えが両方あったからです。「三歳までの母の教えと六歳までの父の教えによって人生が決まる」という西洋哲学の教えがあるのです。

父は石屋さんでしたが、失敗しかしないのです。それでも、何度失敗しても同じことしかやらないのです。「一芸に秀でる者は多芸に通ず」という、父の教えがあったのです。だから、父は失敗しても、失敗しても、石屋さんを辞めなかったのです。

「潰れても、潰れても同じことをする父ちゃんは偉いなぁ」と思っていました。ですから、父の姿を見ているから、私はあっちこっちをやらない性格なのです。あっちこっちをやったとしても自分のものにしていなければ、何の役にも立たないからです。

父のあの姿を見た時に、私はとても勉強しました。「父ちゃんは失敗してもまた立ち上がる。失敗してもまた立ち上がる。父ちゃんははなんて凄いのだろう」と思いました。ですから、子供は親から何かを学んでいるのだろうと思います。私は父の教えが自分の人生にとても役に立ちました。

一つのことをやり通す父の姿を見て、私は何があっても一つのことを身につくまでやり遂げてきました。どちらかと言うと、信念が大事だと思う一人です。

父は私を叱ったことがないのです。「お前はできる。お前は素晴らしい子だ」と言って、何をやっても心を縛りつけないのです。たとえば、象は子供の時に足と太い杭を紐でくくりつけておくと、逃げたくても逃げられないのです。そうすると、大人になって足をくくりつけていなくても逃げないのです。

小さい時の体験が、「自分は逃げられない」という気持ちを作り上げるのです。馬も小さい時に逃げられないように杭にくくりつけていたら、暴れても逃げられないと気づいたら、大きくなって首に縄をくくりつけていなくても逃げないのです。それは、小さい時に逃げられないようにしているからです。同じように、あなた方は小さい時にどれだけ心を縛られましたか。

父は「お前は能力がある。何をやってもできる能力がある。お前は素晴らしい」と言って褒めてくれました。そうすると、私は小さい時に心を縛られていないから、「できない」というネガティブな気持ちが起きないのです。

たとえばコップの中にノミを入れて蓋をします。ノミは飛び上がろうとしますが、頭を蓋に打つでしょう。そうすると、もうこのコップから逃げられないと思うのです。つまり、自分でダメだと決めてしまうのです。ですから、親から「ダメだ、ダメだ」と言われて縛られた子供は、大きくなっても自分はダメだと思ってしまうのです。

 

 

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※2016年(平成28年)2月21日ベストグループ道央道南地区見聞会①②③は、2019年9月20日までの掲載です。