ベストグループ 見聞会講話集

衣川晃弘大先生「21世紀を幸せに生きる」第11巻より

2019年(平成31年)3月31日 ベストグループ甲信越見聞会 ②

「お母ちゃん、命って何や?」、「一寸の虫にも五分(一・五センチ)の魂と言って、どんな生き物でも命が宿っているんやで」、「母ちゃん、形は?」、「丸いで」、「色は?」、「白色やで」、「お母ちゃん、どうやった命が見えるんか?」、「心が浄いになったら見えるんやで」と、命の存在を具体的に教えてくれました。そうすると、子供は信じるのです。

当時はテレビがなかったから、命の存在について毎日教えてくれました。「嘘をついたらいかんで。嘘をついたら人の社会で生きられないんやで。人の道から外れたことをしたらいかんで。人や社会に迷惑をかけたらいかんで。うちは助けられて生きてきているから、困っている人がいたら助け合うんやで」と、道徳の大切さを教えてくれました。ですから私は、「命と人格、人間性が一番大事」と思って大きくなったのです。

父は、「努力に勝る天才はなし。善い努力をするんやで。人の三倍努力したら、何をやっても一番になるぞ」、「人の恩を忘れてはいけない」、「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり。人間に与えられた能力は思いを実現する能力だ。悪いことを思ったら悪いことが実現する。善いことを思ったら良いことが実現する。と教えてくれました。

その中でも、『社会や人の役に立つ人間になりたい』という思いは、最高の人間になる」、「ボーイズ・ビー・アンビシャス。少年よ大志を抱け。大きな志が人を育てるのだ。大きな志とは社会や人の役に立つことや。その志が大きければ大きいほど、大きな人間になる」と教えてくれました。

父は私を育てるために国鉄を辞めて、石屋さんを始めました。お金がないので四十回以上も夜逃げを経験した記憶があるのです。それでも父は、お金のない方からはお金を貰わなかったのです。その姿を見て「お父ちゃんは偉いな」と、子供ながらに思ったのです。私には「育ててくれたのはお父ちゃんのお陰」という感謝の気持ちがとてもあるのです。

未だに覚えているのですが、父は私を自転車に乗せた時、近所の女性が父に「子供が欲しいところがいっぱいあるから、晃ちゃんをよそにやったらどうか?」と言いましたが、「この子はわしの手で立派な子に育てる」と言ったのです。その言葉を聞いて「僕はお父ちゃんのために立派な人間になろう」と決めたのです。

道徳はこの社会での生き方です。命とは目に見えない存在です。私はこの二つを信じたので、何をやっても成功させて下さったのです。私には「社会の役に立ちたい」「人類の役に立つ人間になりたい」という心がいつもありました。

向上心がなければ人は育ちません。「もっと素晴らしい人間になりたい」、「社会の役に立つ人間になりたい」、「人生は一度きりだから、自分も素晴らしい人生を経験したい」という心が向上心ではないですか。

「もっとお役に立ちたい」、「もっと人間的に成長したい」という、「もっと、もっと」という向上心が、私をここまで成長させて下さったのだろうと思います。

私はサラリーマン時代に出世コースを歩んでいましたが、「人生は一度しかない。一度しかない人生でチャレンジしたい」と思い、サラリーマンを辞めて、独立の道を選んだのです。